昨日、金沢に住んでいる従兄弟の長男から「悠々」と云う酒を戴いたと書いた。
どうせ日中は竹千代しか家に居ないし、
竹千代は不精者で宅急便など受け取ってくれないので、
従兄弟の長男も心得ていたのであろう会社宛に送っていただいた。
通常は会社宛に届いたものは会社の社員のどなたか、
又は部署にお裾分けするのだが、
昨日は、丸山師匠から戴いたコメントを読んでハタト思い至り、
家に持ち帰る事にした。
従兄弟とは同姓同名と書いたが、
彼は私とは正反対の性格で真面目一方で親族の信頼も厚かった。
不良になった僕とは対照的な「堅物」で長じては県庁の職員となったが病で倒れた。
法事や祝い事で親戚一同が集まった時は、
本来「名前」は僕の方が本家なのだが、
小さい頃から彼等の会話の中では従兄弟の方は「名前」で呼ばれ、
僕の方は「あの悪(わる)の方は」と呼ばれた。
帰りの車中では彼の思い出話などしながらメールのチェックをしたりしていたのだが、
「悠々」と一緒に贈って来た「きんつば」が有ったのを思いだして甘党の運転手さんに差し上げた。
「家内も大好物なのです!」と喜んでくれた。
良かった。
さてと、
yuyuu さんからは「肴を用意しなはれ」と有ったが
僕は自分で肴を作る様なセンスはない。
そして、夕刻の喧噪したスーパーに行くのはどうも苦手だ。
あのおばさんの集団を見るといんねん付けたくなるのだ(ウソ)
そこで行き付けの「吞み屋」に立ち寄って事情を話して「肴」を分けて貰う事にした。
そこの女将さんに事情を話すと「あれまあ」と云いながら
手際よくお魚やサバの味噌煮や煮物などと揃えて重箱に並べてくれた。
おにぎりまで入れてくれてので「お弁当」にもなった。
プラスティックのパックで無い所が目に良い。
おいくら?と聞いたら手を振って「今日はサービス」と笑う。
そんな分けにもいかないから1万円札を置いたら、
釣りがないから今日はいりまへんと頑な。
「馴染み」は有難い。
仕方が無いから別の方法でお返ししよう。
お陰で今日はこれで「家酒」で一杯しながら夕食にも有り付ける。
家に着いて早速一杯やりながら金沢に電話してもう一度お礼をした。
彼の方も自宅で寛いでいたらしく
「数日前に大分の○○おじさんと電話していて親父の事を思い出しましてね。」と云う。
「そしたら序でに、おいさんを思い出して大好きなお酒を贈らせて戴きました。」
「序でに思い出して戴いて酒になるなら何時でも序でに思い出してくれ」と云ったら
「そんな意味じゃ・・」と笑った。
ご近所や近くの親戚などでは僕の事を「じゃんさん」と呼ぶのが普通になったが、
古くからの親戚の中では僕は「おいさん」と呼ばれていた。
これは、僕が家内を「かーちゃん」と呼び、
家内は僕に「おいさん」と返すのを聞きつけて親戚の中に定着した「呼称」であった。
親戚の中では家内は「かーちゃんさん」なんて呼ばれてましたね。
僕の方はただの「おいさん」。
話が逸れたが、彼が僕を親父と重ねて思い出してくれたと言う事は
丸山師匠の予想が当たった分けである。
そんな事で「yuyuuコレクション」の音楽を聴きながら、
1人酒の夜は更けていったが、
わんこがさかんに椅子に座った僕のスネを右手でチョイチョイとする。
何だ?と聞くとじっと見つめて何かを訴え掛ける。
「まだ寝るのは早いだろ?」などと云ってるうちにハタと思い当たった。
竹千代にご飯をあげるのを忘れていた。
慌てて重箱に入っていた卵焼きをお詫びの印にして
缶詰を明けて彼女に晩ご飯を差し上げた。
満腹した彼女は満足して椅子の上の僕に「あぐら」をかかせて、
その上に飛び乗って丸くなる。
竹千代が何かを訴えたり要求する時は全てが右手か左手の「チョイチョイ」だが、
訴える目と顔つきと状況で彼女の気持ちは大体分かる。
14キロに乗られるのは重いし嵩張って酒を飲みにくいが、
それに時々振り向いて顔をナメナメして来るのがウザイが、
日中は何時も1人で留守番の竹千代には少しはスキンシップも必要であろう。
こうして水曜日の「1人酒」の夜は更けていった。
なかなかしっとりした良い酒でしたが、
酒の味に蘊蓄を語る程のセンスは僕には無いから、
「旨い酒」とだけ云って置く。
たまには「家飲み」も悪くは無いですね。
おっと、今このエントリーを早朝に書いていて、
1人酒に耽溺していたら折角しつらえていただいた重箱の写真を撮り忘れた事に気が付いた。
皆さんに見せびらかしたかったのになあ・・・残念。
どうも僕は「その時」に写真を撮ると云うセンスに欠けますね。
特に「お酒」があると他の事には気が回りません。
しかし、昨夜は僕も従兄弟との子供の頃を思い出しながら、
久しぶりに1人でゆったりと1人酒の時間に浸れました。
人間の心の世界は何次元であろうか?などと考えながら・・・
正に「悠々」とした時間が過ごせましたな。
耳を澄ますと今朝は雨のようですね。
静かな雨音が聞こえて来ます。


by 丸山光三
人生の扉はパタパタ